平成26年6月 アネックス墨江 長谷川施設長

 この仕事につくきっかけは友人の紹介でした。ヘルパー2級の資格だったんですが資格はとっておいた方が選択の幅が拡がると思って。ただ、気持ち的には自分には合わない仕事じゃないかという不安がありました。私自身、人見知りなので。利用者さんの気持ちがうまく聞き取れるだろうかという不安や、当時ロゼイにいらっしゃった140人くらいの利用者さんのお名前を早く覚えられるんだろうかという不安。また、周囲の職員には明るい方が多くて、気持ちの入れ方がとても強く、そこが逆に私の性格とは合わないんじゃないか、この中でやっていけるんだろうかといった不安。そんなさまざまな不安の中はじめの1カ月は本当に大変でした。そういう気持ちの中で逆に利用者さんが気遣ってくださって。新人で何もできないのに…。「がんばりや!」と声をかけてくださる。凄く「心が助かる。」思いがしました。そういう声のおかげでなんとかやってこれたように思います。利用者さんの笑顔に癒され、お世話をする、のではなくお世話をさせて頂く。そう教えてもらいました。本当にそういう気持ちで日々取り組んでいます。
 今は来て下さっている利用者さんに1日1度は大笑いしてもらう。そういうことを心がけています。気を使って笑ってくださるのではなく本当に大笑いしてもらいたいです。どうやったら笑ってもらえるだろう。そういうことを考えながら日々、お世話をさせてもらっています。春からは桜、あやめ、つつじ、梅雨に入ってからは紫陽花を見に行って頂きました。認知症の方には昨日のことが曖昧で覚えておられない方がいらっしゃって、日頃は「昨日何したかわかれへんわ。」そう言われるのですが、花を見に行った翌日には「昨日見に行った花、綺麗やったね!今日も行くの?」と覚えておられて。そうやって笑って頂いたとき、とてもうれしかったです。認知症対応型という小規模だからこそできること。利用者さんの声をもっと取り入れていきたいです。利用者さんの声を聴くと「商店街に行きたい。」「服を見に行きたい。」そういう希望の声がでることがあります。小規模だからこそ、きめ細やかに利用者さんのニーズに対応できるんじゃないかと思っています。そして認知症予防に繋げていけたらと思っています。
 そしてこれからはもっと地域密着型のデイサービスとしてご近所の方にもっとアネックスを知ってもらいたい。認知症対応型ってどういうことなんだろう、と。「トイレ貸して。」でもいいんです。気軽に声をかけて頂けるような接点をつくっていきたいと思っています。

 

平成26年5月 アロンティアクラブ 松浦係長

 僕はアロンティアクラブで主に雑務を行っています(笑)。去年の秋くらいから安本君が主任として頑張ってくれているので後ろで見守っているという感じですね。そんな僕が介護職につこうと思ったきっかけ、昔は長いことフリーターをしていて。そろそろ手に職をと思ったとき、友達がヘルパー2級の講義を受けて、その子の紹介で入ると5千円割引になるという話につられたのがきっかけでした。そして一番最初に採用通知をくれたアロンティアクラブに入職しました。若かったんですね、ホントに昔は何も考えていなかったので…。西本師長に鍛えていただく日々が続きました。そんな中、アロンティアで尊敬できる先輩にも出会うこともでき、介護の楽しさややりがいも見つけることが出来た。その時に、なにくそ!という思いでしてきた経験が今の自分に繋がっていると思います。少し前の社内報に尾上君が載っていましたが、その時の仲間が他の事業所でもまた頑張っている。そんなときにはやっぱり弘善会グループのつながりを感じますね。僕も今、現場の職員のためにもっと頑張りたいと思っています。現場の職員のサポートのためならホントに何でもします!という気持ちです。今は8月24日予定の夏祭りを今年も盛大な祭りにするべくみんなで取り組んでいます。
 今後は…。アロンティアクラブを老健として今まで以上に『選ばれる施設』にしていきたいです。髙良事務長も凄く頑張っておられるのでいろいろ学ばさせて頂けますし。そして弘善会グループの中でもアロンティア頑張ってるな、と現場の職員が評価されるような事業所を目指していきたいと思っています。個人的には無欲に『介護道』を極めて行きたいという気持ちもありますが、これからは自分の中でアロンティアクラブに売上という視点を加え、自分自身がどれだけ貢献できるかが試されていくと思っています。そして結果を出し、現場の職員が報われてやりがいを持って働ける、そんな環境を目指して頑張っていきたいと思っています。

 

平成26年3月 グループ事業部 尾上副主任

 平成16年4月にアロンティアクラブに入所担当として入職しました。介護は弘善会が初めての経験だったんですが、もともと自分が何かをすることで喜んでもらえるような仕事がしたいという思いがあって。それも物に向かって仕事をするのではなく人を相手にする仕事がしたい。はじめは大学を出てスーパーで接客の仕事を選んだんですけど。スーパーをやめて自分を見つめ直した時、給料やお金と違った部分で『幸福感』の得られる仕事、を考え、福祉だと思いました。辛い部分やしんどい部分というのは覚悟をして入った世界なのであまり辛いと思うことはなかったです。それより思っていた通り、自分がやったことに対して「ありがとう。」と言ってもらえる。こんないい仕事はないな!と言う気持ちがありました。なかなか「ありがとう。」をちゃんと言ってもらえる仕事ってなかなかないですよね。昔はケアマネっていう仕事は漠然としか知らなかったですけど、いずれやりたいな。というのがあって。例えばですけど、アロンティアクラブのような箱ものと言われるところはそこに介護の人間だけじゃなく先生や看護師、いろんな職種の人がいて、環境も整っていて。基本的にはそこで全てが解決できるんです。けど、在宅は一軒一軒ご自宅の環境も違えばたずさわる人も違う。時には会社も違って。それをケアマネが調整する。そういう腕の見せ所のある仕事だと思っています。
 仕事上、外部と触れ合う機会が多いんですが、弘善会の強みを感じることがたくさんあります。医療と介護が近い。分かれていない。昔、利用者さんがグループの病院に入院されたんですが、状況的には家に帰れないかもしれへん…。という中で、「家に帰りたい」というその方の強い想いがあって。その時、介護の僕らだけで課題を洗い出すということをしたんですけど、医療の方々もその方の想いや生活というところをすごく大事にしてくれて協力して頂いて。これは凄いですよ。よその病院さんではなかなか無いですね。これは僕が法人内のケアマネだからというのではなくて、外のケアマネさんに対してもされているんでしょうけど。医療の立場から利用者さんの退院後の生活まで考えてくれるというのは本当に心強いです。
 あとはこれからについてですが、弘善会には医師や看護師、リハ職、介護職、相談員…。多くのスペシャリストがいます。そこを横断して繋げて行く「ゼネラリスト」の必要性を感じています。グループ内外問わず、一つの専門職としてではなくて「広くいっちょかみ」でいろんなことを知っている。いろんな人とつながっている、そんな頼りになる存在を目指したいと思っています。昨年は忘年会委員などにも携わらせて頂いて。とてもいい経験になりました。本部の方とこうやって机を囲むというのも初めての経験やったんですよ。色々な人と繋がって。色んな人の立場をわかって。法人みんなが同じ方向を向けるように日頃からいろんな人に想いを伝えられる、そんな中堅どころになっていきたいと思っています。

 

平成26年2月 弘善会クリニック 倉田主任

 弘善会で最初にお世話になってから20年。矢木先生の頑張っておられる姿を見ていたら自然についてきていました。
 なにより弘善会のみなさんの患者さんに対する想いが尊敬できる。私がここで働いているのは石元部長のおかげというのも大きいんですけど、伊藤先生をはじめ今井師長、周りの人、みなさんが尊敬できる。そういう中での恩恵を受けさせてもらっていると思います。自分が家庭も持って仕事もやりつつ頑張って行けるというのはそういう環境があるからじゃないでしょうか。弘善会のいいところって本当に地域密着型だと思うんです。大きい病院だと断ることもあるかもしれない。でも弘善会は違う。誰でもおいで。何も拒否しないという姿勢。そういう精神が先生方にある。入ってよかった。みなさん大事にしてくれるし、やりがいもある。
 仕事って給料だけではないんですよね。比べるものは。やりがいって本当に大きい。私はそう思ってます。周りの人に助けてもらいながら、気持ちよく働けるというか。だから長くいるんだと思いますね。やっぱり、人間関係がダメだと人ってもたないじゃないですか。お金が良かろうが、いくら仕事にやりがいがあっても、人間関係が辛かったら精神的にやられちゃう。…ここは楽しい!(笑)
 私は病院で働いていたこともありますが、在宅にきてから「看護観」というか患者さんへの目線というか、命に対する考え方が全く変わりました。病院は「治すところ。」なんですよね。そして「帰って頂くところ。」在宅は「生活するところ。」生活して、その上で亡くなっていかれることも良しとするところなんです。そういう点で考え方が全く違うんですよね。「治療」をするところじゃないんです。その人らしい生活を継続するところなので。もしそこで死にたい、という人がいれば見守っていく。…死んでいく人を見守る。病院ではそういう観念はなかったです。死んでいく人を見守る、ではなく治療をしないといけない。患者さんが苦しい処置でも治すためにはしないといけない。でも、在宅はしなくてもいいんです。してほしくないんですもん。…自分は非力だなと思うこともありました。でも、患者さんの「何もしてほしくないんだ、点滴もなにもいらない。このままここで死んでいく、ここに居ること自体が幸せなんだ。」というお話を聞いたとき、痛いけど、苦しいけど、治す。それだけじゃないんだ、それでいいんだ、と。そういう考え方もあるんだと思いました。もちろん治療をしたい、一日でも長く生きたいという人の考え方もあると思います。ただ、そういう思いでない方もたくさんいるんだと在宅の仕事をしてわかるようになりました。
 在宅は深い。すごいいい仕事だと思います。他の人にももっと知ってほしい。私は病院で治療をするという仕事を経験し、紆余曲折しながらこの在宅の仕事についたんですが、結果的に私、一番いいパターンで働けてるな。と思っているんです。あと、ゆくゆくは施設ですね。このパターンで行けたら凄くいい看護師さんになれるんじゃないかって(笑)
 人にはそれぞれ考え方があります。いろんな想いがあります。病院や在宅、いろんな治療の選択肢をアドバイスできる仕事につけているというのは幸せだと想って働いています。ある患者さんは緩和ケアに移行し、痛みを取ってあげることしかできない状態でした。患者さんの想いとしては家族との時間を大切にしたい。でも最期は病院かな…。と迷っておられました。そんな中、伊藤先生と毎日在宅治療に通わせて頂いて、大変なこともありましたが結果、ご自宅で亡くなられることを良しとし、亡くなっていかれました。その時、「ここまでやってくれてありがとう。」と言って頂けたんです。泣いたらあかんのですけど、涙がでます。病院で働いていたときはあまり感情は出さない、そういう風にしていたんですけど、在宅はその人の生活の場に入ってご家族とも関わります。子供ちゃんと色んな話をして想いを共有すると、もう家族なんですよね。やっぱり、泣くんです。
 
 在宅、深い。いいですよ。やりがいがあります。  

アロンティアクラブ