大会会長挨拶

「危機の事態」我々が知らなければならないこと

弘善会グループ学術大会の開催に向けて準備を進めてまいりましたが、第5回開催は、今般の感染症の流行拡大と、社会情勢等を受けまして、残念ながら中止といたしました。

止むを得ないこととはいえ、本学会にとり、皆様への発表の機会を失ったことは、大変残念なことと存じます。今大会は、紙上発表とし、ここに刊行いたしましたので、ご拝読いただければ幸いです。

 我々は今、深い危機の時代にいます。このような危機にあってもっとも大切なことは、「今起こっていることが何なのか」、このことを正しく理解することだと考えています。特に現代は、・通信技術の発達もあって、多様な価値観が複雑に絡みあい、真の現実がどのようなものであるのかが非常に不透明な時代にあります。

 本年度のテーマを「温故知新」としました。古くからの教えを学び、そこに新しい解釈を得るのがよいという「論語」による学問の教えです。これには続きがあって、「可以為師矣」と書かれ、それができれば人を教える師となることができると続いているのです。我々は、今こそ原点に立ちかえり、事実と向きあい、ひとつひとつを明らかにして、究明し続けることをあきらめてはなりません。そして、我々は、医療、介護、保育の専門領域をもつプロ集団として、明白な事実の探求と、新たな発見を発信し続ける役割を担っていかなければならない と考えております。

 今回の措置については苦渋の選択となりました。ご理解の上,今後とも弘善会学術大会へのご支援・ご鞭撻をよろしくお願いします。


 

  

 

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弘善会グループ学術大会 過去大会の模様

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